2013年4月4日木曜日

抗酸化成分の種類


  抗酸化成分には、体内で作られるSODやカタラーゼのほか、ビタミン、ポリフェノールやカロテノイドなどのファイトケミカルがあり、ミネラルも抗酸化酵素の働きを助けます。自分が真っ先に酸化されることによって、活性酸素の害を受けやすい遺伝子や肌のコラーゲン組織などへの攻撃をかわすもの、酸化反応の引き金となる金属イオンを包み込んで封じ込めるものなど、その働き方も個性的です。

ビタミン:水溶性ビタミンであるビタミンCは、主に細胞の外部で活性酸素を消去します。化粧品成分として紫外線から肌を守る働きは有名ですが、紫外線の影響を受けやすい目の水晶体に対しても効果があり白内障などの予防効果が期待されています。脂に溶けやすいビタミンEは、脂質が主成分の細胞膜で酸化を防ぎます。脂溶性のビタミンAとその前駆体であるβ―カロテンも細胞膜で活性酸素と戦っています。さらにナイアシンは酸化還元酵素の補酵素として働きます。

ポリフェノール:赤ワインやブルーベリーの色素アントシアニンや緑茶に含まれるカテキン、ゴマのリグナンなどが抗酸化力の強さで知られています。

カロテノイド:脂溶性であるため細胞膜で働きます。ニンジンやカボチャのβ―カロテン、トマトのリコピン、ホウレンソウのルテインなど。

ミネラル:抗酸化酵素を助ける働きを持ちます。亜鉛は抗酸化酵素を作るのに欠かせない材料。マンガンは自身が抗酸化力を持つミネラルでビタミンEと一緒に摂ると、抗酸化作用が増します。

その他:脳の松果体が分泌するホルモンのメラトニン、レバーに多く含まれるグルタチオンなど。サケの赤い色素アスタキサンチンなども抗酸化作用の強い成分として、サプリメントや化粧品の素材となっています。

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