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1.身体を構成する生命活動に重要な成分
アミノ酸(BCAA、燃焼系、睡眠系)
老化を抑制し、スタミナを維持
アミノ酸は、自然界にはおよそ500種類あるが、タンパク質を構成するアミノ酸は20種類。基本単位となるこのアミノ酸がさまざまに結合することによって、性質の異なるタンパク質が作られる。
タンパク質は、筋肉や臓器、皮膚や髪などの体の大部分を作る重要な成分であるとともに、酵素やホルモン、神経伝達物質、血液成分、免疫の抗体にもなる。
タンパク質を構成する20種類のアミノ酸のうち、体内で合成できない9種類を必須アミノ酸といい、食べ物から取り入れなければならない。それ以外の非必須アミノ酸は11種類ある。
アミノ酸の作用はさまざまだが、燃焼系アミノ酸と呼ばれるリジン、アラニン、プロリン、アルギニンの4つは、体内に入ると脂肪を分解するリパーゼという酵素を活性化する働きがある。この酵素が活発に働くと体脂肪は遊離脂肪酸となって血中に取り込まれ、エネルギーとなって燃焼する。
筋力向上や疲労回復に効果があるとされるのがBCAA(分岐鎖アミノ酸)と呼ばれる必須アミノ酸であるロイシン、バリン、イソロイシン。
これらは筋肉を構成するタンパク質に多い成分で、スポーツの前後にBCAAを摂取すると、スタミナの維持、筋肉痛の予防などの効果が期待できる。
また、グリシンは睡眠の前に摂取することで、ぐっすりとした眠りを得られる睡眠系アミノ酸として注目されている。質のよい睡眠をアミノ酸によって得られるのは、睡眠障害に悩むことが多い現代人には朗報といえる。
これ以外にもタンパク質合成に関わらない数多くのアミノ酸があるが、その働きはいまのところ未知数。近年、単独で働くアミノ酸としてオルニチンやカルニチンなどの生命に関わる重要な働きも解明されつつある。
摂取方法について
必須アミノ酸は、1種類でも摂取量が不足すると、他のアミノ酸もいちばん低いレベルまでしか効果を発揮しない特徴があるため、各々のアミノ酸とのバランスが大切になる。
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