2013年9月14日土曜日

活性酸素と抗酸化物質


ついでに、抗酸化物質まで行きましょう。


 活性酸素とは、他の分子や原子と電子結合しやすい「不対電子」を持ってしまい、攻撃的になった(活性化した)酸素のことです。

安定感に欠けるため、近くの分子から電子を奪い取って安定しようとし、取られたほうの分子は酸化されてしまいます。

例えば、食べ物に含まれる脂質や体内に蓄えられた脂質が酸化されると、皮膚を老化させたり、さまざまな症状を引き起こす過酸化脂質となります。

 本来、活性酸素は体内に侵入した細菌やウイルスなどの攻撃から体を守るために、白血球が作り出す、いわば“身内の刺客”なのですが、増え過ぎると身内の細胞にも襲いかかる敵となってしまいます。

 紫外線やパソコンや携帯電話などが発する電磁波、排気ガス、ダイオキシンなどが、体内の活性酸素を増やす原因。

活性酸素には4種類あり、スーパーオキシドラジカル↓過酸化水素↓ドロキシラジカル↓一重項酸素の順で強くなります。

 人間の体は、もともと活性酸素のダメージから身を守るためにSOD(スーパー・オキシド・ディスムターゼ)やカタラーゼなどの抗酸化酵素を備えています。

ですが、この酵素で対抗できるのは、スーパーオキシドラジカルと過酸化水素まで。 

人体にとって“想定外の強敵”であるヒドロキシラジカルや一重項酸素が相手では、歯が立ちません。

この2つの活性酸素に対抗するために、食物に含まれている抗酸化成分の力を借りる必要があるわけです。

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