栄養素の中には、どうしても必要ですが体内では合成できない、または合成できても少なく、必要量に達しないものがあります。これを「必須栄養素」といいます。数ある栄養素の中で何を必須栄養素と呼ぶかについては諸説あり、リストに挙げられた栄養素の数も「46種類」というものから「90数種」というものまでさまざまです。
一般的に必須栄養素とされるのは、ビタミン、ミネラル、アミノ酸ですが、脂肪酸の中にもn―3系脂肪酸のα―リノレン酸やn―6系脂肪酸のリノール酸のように体内で合成できないものがあり、それらも必須栄養素と考えられています。
必須栄養素はエネルギー代謝や細胞の新陳代謝、免疫機能、生殖といった生命活動と深く関わっており、相互に働きを助け合っていることが多く、1種類でも不足すると体のシステムがうまく機能しなくなってしまいます。お腹いっぱいに食べて、十分なカロリーが摂取できたとしても、必須栄養素が足りなければ、それは“栄養失調”状態なのです。
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