ファイトケミカルの種類は大きく、ポリフェノール、硫黄化合物、カロテノイド、香気成分の4つに分けられます。
ポリフェノール:活性酸素と戦う、強い抗酸化力が特徴。大きく、フラボノイド系と非フラボノイド系の2つに分かれます。
フラボノイド系では、赤ワインやブルーベリーの色素アントシアニンやクランベリーなどに含まれるアントシアニジン、大豆のイソフラボン、ソバのルチン、緑茶のカテキンなどが有名。
また非フラボノイド系では、ゴマに含まれるセサミノール、ウコンのクルクミン、シソのロズマリン酸などが有名。
硫黄化合物:キャベツやブロッコリーなどのアブラナ科の野菜やニンニクやタマネギなどユリ科の植物に含まれる香りや辛み成分。ブロッコリーのイソチオシアネート、タマネギのメチルシステインスルホキシドやワサビのアリルイソチオシアネートなどが有名。
カロテノイド:植物や魚介類の色素成分であるカロテン類とキサントフィル類に分けられます。
カロテン類で有名なのは、ニンジンやカボチャのβ―カロテン、温州ミカンのβ―クリプトキサンチン、トマトやスイカの赤色色素リコピン、赤ピーマンのカプサンチンなどがあります。
キサントフィル類に分類されるのは、ホウレンソウやトウモロコシのルテイン、トウガラシの辛み成分であるカプサイシンなどで、また、サケやイクラ、カニの殻などに含まれているアスタキサンチンも抗酸化成分として最近注目されています。
香気成分:植物に含まれる香気成分。ショウガのジンゲロール、バナナのエステル類など。柑橘類のリモネンはアロマテラピーの精油として使われています。
ファイトケミカルは、ふだん私たちが食べている野菜や果物をはじめ、ほとんどの食材に含まれています。摂取量でいうなら、1日に、野菜350g以上、果物200gぐらいを目標にバランスよく摂りましょう。
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