2013年4月4日木曜日

ビタミンとは何か?


 ビタミンとは、人間の体の発育や細胞の代謝など生命活動に不可欠な有機物のことです。ビタミン自体は体の構成成分やエネルギー源にはなりませんが、3大栄養素を体内でエネルギー源として利用する「エネルギー代謝」に必要な酵素の働きを助ける補酵素として欠かせない存在なのです。

 ビタミンはごく微量で働きますが、ほとんどが体内では合成できないので、野菜や肉などの食材で摂る必要があります。十分な量が摂れないと夜盲症(ビタミンA)や脚気(ビタミン B1)、口角炎・口内炎(ビタミン B2)、壊血病(ビタミンC)といった欠乏症になります。

 ビタミンは「水溶性」と「脂溶性」に分かれます。水溶性ビタミンは体内に蓄積しておけないので、多めに摂取しても尿や汗と一緒に排出されてしまいます。過剰症の心配はないのですが、毎日一定の量を摂取する必要があります。脂溶性ビタミンは肝臓や脂肪細胞に蓄積されるため、急性中毒や頭痛(ビタミンA)や食欲不振(ビタミンD)、疲労、吐き気(ビタミンE)など、過剰症の心配がありますが、普通の食品から摂っている限り、ほとんど危険はありません。

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