今日は有機のコストの話だったね。
私: 堆肥については調べたんだよね。堆肥コストが価格に反映されることもあるけど、実は、堆肥を使うことで、さらにコストが上昇すると見ているんだ。
真理: どう言うことなの?
私: それが本題なんだよ。有機栽培は、生産性も低いし、安全性にも問題がある。すべて堆肥の質に繋がっている。
まず、安全性で一番問題となるのは堆肥の製造工程なんだ。牛糞、鶏糞などを混ぜ合わせるわけだが、その牛糞そのものに問題があるんだ。つまり牛のエサ、飼料のことだよ。分かるよね?
真理: 栄養のあるエサをあげてるんでしょ?何が問題なの?
私: そうだね。まず堆肥がなぜ必要なのか、考えてみる必要がある。
真理:土壌の微生物が堆肥中の有機物を分解し、作物に必要な栄養分を作るのよね。
私:その通り。次に堆肥になぜ牛糞を使うのか?
真理: 糞に栄養が残っているからでしょ?
私: 違うんだよ。牛の消化に関係があるんだ。エサとなる牧草などの成分のセルロースは胃の中の微生物の酵素で分解される。その排泄物の機能を我々は利用しているんだよ。簡単にいえば、微生物の力を借りて、堆肥つまり良質の土を作ってるんだよ。
真理: そうなの?あ!分かったわ。前にも聞いたけど、牧草にも硝酸濃度が高いものがあったわね。それを多く食べる牛の胃の中にはメタンガスが溜まっていると書いてあった。よくないことよね?
私: それから、病気の予防のために抗生物質を多く投与している。それに、牧草そのものにも、有害物質があるとしたらどうなると思う?
真理:完全な悪循環ね。不健康な土壌から有害なものを食べる牛、消化不良もあるし、有害物質が詰まった牛糞を使って土作りをするのだから。
私: それ、いい表現だね。いかにも土作りは重要課題だけど、有害物質が混ざった土作りか、、、その表現はインパクトがあるよ。
真理: そんなことで褒められたって意味ないでしょ?
私: そんなことはない。そうやって消費者が理解することは重要なんだ。
真理: 確かにそうね。要するに、土壌が健康でなければ、家畜もお野菜も私たちも健康でいられなくなるわけね。
私: ますますいいねえ!じゃあ、来週は本当の有機について話してあげよう。
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