自然界には多種多様なアミノ酸が存在しますが、その中でタンパク質を合成するのに必要なのは、図8で示した20種類のみです。アミノ酸の中には人間の体内で合成できるものもありますが、9種類は合成できないため、食事で摂る必要があります。これらを「必須アミノ酸」と呼びます。
アミノ酸はただ量を多く摂ればいいというものではありません。種類ごとに必要量が決まっており、9種類をバランスよく摂取することが非常に重要です。例えば、9種類の必須アミノ酸のうち、ロイシンは必要量の120%摂れていても、リジンが50%しか摂取できていなければ、摂取した必須アミノ酸全体が50%しか活用されないことになります。
また、不足しているアミノ酸のうち、1種類だけを補うと、他のアミノ酸の要求量が増えて、かえってバランスが悪くなってしてしまうことがあります。この現象を「アミノ酸インバランス」といいます。
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