7.体を作る必要不可欠の栄養素
プロテイン(乳清タンパク、大豆タンパク)
必須アミノ酸を効率よく摂取
プロテインとは、タンパク質のこと。アミノ酸が結合してできるもので、20種類のアミノ酸が結合する仕方によって、性質の違うタンパク質が無数に作られる。タンパク質は身体を構成する栄養素として必要不可欠なもので、不足すると体力や脳の働きの低下、成長障害、貧血などの症状が出てくる。
動物性と植物性のものがあり、動物性のプロテインを含む食品は、卵、肉類、牛乳など。牛乳からチーズを作り出すときにできる乳清タンパクはラクトクロブリン、ラクトアルブミン、ラクトフェリンが主成分で、必須アミノ酸をすべて含んでいるうえ、低脂肪で吸収率もよい。
この乳清タンパクは免疫機能の強化に優れ、サルモネラ菌などからの感染に強い抵抗力を持つことが知られている。
また、細胞に存在するグルタチオンという抗酸化物質を増加させる作用もある。
植物性のプロテインの代表は大豆。含硫アミノ酸は少ないが必須アミノ酸をほぼ含む優秀なタンパク質である。
免疫力の維持に効果を発揮するアルギニンを多く含む。
さらに、大豆タンパク質を構成するβ―コングリシニンという成分に中性脂肪を減らす働きがあることが最近明らかになっており、メタボリックシンドロームの予防、改善効果が期待されている。
摂取方法について
1日あたりの摂取量の目安は、体重1�に対して1~1.2gとされ、体重50�なら50~60g。
動物性プロテインと植物性プロテインを半々の割合で摂取するのが理想的である。
運動と併用して摂る場合、運動の1~2時間前、また運動後1時間くらいの摂取が効率的。
中性脂肪を減らす働きをするβ―コングリシニンの効果が期待できる摂取量は1日あたり5gとされている。
豆腐では800g~1�食べないと摂取できない量だが、プロテイン粉末を1日あたり約40g摂取すればβ―コングリシニンを5g摂ることができる。
ただし、体内で余ったプロテインは体脂肪として蓄えられるので、摂り過ぎには注意したい。
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